【日記】事業の方向転換の準備

おそらくは最後になるだろう、アシスタントと仕事分担の見直し。「最後」というのは、彼が役目を終える時期が近づいてきているからだ。

節目節目で役割分担の見直しをしてきたけど、おそらくは、ここから大筋に変化を加えることはない。その意味では、今回が最後だ。

実際は、僕でなければできない仕事は、そこまで多くない。大学調査と不動産調査くらいのものだ(とは言っても、ここが一番、肉体的にきついところだけど)。

事前相談もアシスタントに任せる方向で動き始めた。「人使い荒くなってきましたね(笑)」と言われたけど、彼は「やすさんは仕事を選別して、集中すべき分野に資源を投資して」と僕に言い続けてきた張本人なので、最近は遠慮なく仕事を振っている。

バルセロナでいきなり個人ブログを再開したのも、アドバイザーのような存在の彼の厳しい言葉の数々の影響が大きい。一年くらいきついことを言われ続けて、自分でも自覚していたのに、仕事の一環のブログはサボってばかりだった。

 

来年から、彼はいなくなる。学生という身分を卒業して、彼には就職という新たな一歩が待っている。

もともと、彼は僕が留学を無料で協力した人で、年齢はかなり重ねているけど、身分は現役の大学生。

あまりに衝撃的なメールを彼から受け取り、「絶対に俺が何とかする」という気持ちで返信をしたあのときから、早くも数年が経ち、今、彼は就職のときを迎えている。

本当に感慨深い。僕は彼の兄でも親でもないけど、「就職、しかも英語での仕事とは、当時からは誰も想像できないな」と考えると、自然と涙が出てくる。

彼がいなければ、おそらく、僕は自分のしていたことに迷いが出ていた。自分のやっていることに意義を強く感じることも、ほとんどなかったかもしれない。

「こういう協力をすれば、こうやって将来を切り開ける人もいる」という実例が身近にあるからこそ、今まで自分のしていることに意義を感じて、何とかやってこれた。

 

「進んでいる方向自体は間違ってないです。一つだけ大きく間違ってるのは、BtoCで直接コミュニケーションする、という仕組みです」

そんな彼の助言を元に、これから事業は大幅に転換。ずっとわかっていたのに、転換を後回しにして、彼に負担をかけていた。

僕は今まで、「今度は俺がやすさんの役に立ちたい」という彼に甘えていた。彼がいることを前提で考えて、僕しかできないこと以外であれば、ときにはランダムで彼に仕事を振ってきた。

不特定多数を相手にすることで、もともと「嘘つく人間、非論理的なのに攻撃的な人間、自己中心的な人間は嫌い」という彼に、人間の闇や自分勝手さにも対処させる羽目になった。嫌な仕事も理不尽さを経験する仕事もあったはずなのに、「しゃーないっすねー。笑」などと、いつもポジティブな態度で役目を引き受けてくれた。その態度に、今までどれだけ救われたか。

ほんとに、いい人とチームを組んだ。こんな人間性と思考力を併せ持つ日本人に、人生で何回、僕は出会えるんだろう。こんなに「留学させてよかった」と思える人間に、これから何度、僕は関われるんだろう。

 

このチームの時間も、来年には終わりを迎える。

僕にも新たな独り立ちの段階が近づいてきている。彼の言うように、BtoCでコミュニケーションを取るという、とてつもないコストをかけなくて済むように、仕組みを新たに作る必要がある。

終わりの見えない作業だけど、やることは整理されているので、あとは一つずつ、こなしていくだけ。

「僕が一番の成功例にならないようにして下さいね。これからもっと、やすさんにはできることあると思ってますよ」という彼の言葉は、ちょくちょく思い出しながら仕事を続けたい。

現実的な進路さえ開ければ、死ぬ以外の選択肢を選ぶ人は、まだまだ世界にいるはずだ。

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ABOUTこの記事をかいた人

Yasu is the founder and CEO of Good Friends Japan. We aspire to offer opportunities of international education to unprivileged young adults. リベラルアーツ教育研究、英語学習のためにICUを中退。アメリカ、カナダに学部・大学院留学。米の中高の特別講師、サッカーの助監督、カナダで路上生活者と共生。カナダの教会で、異文化教育、カウンセリング、葬儀等を担当。シンガポール勤務を経て、児童養護施設出身者、中退・引きこもりの若者など、社会的に困難な状況でがんばる人たちの国際教育支援チーム創設。教育学修士。@yasukuwahara