香川真司:天才か、ペテン師か?【ヒートマップ分析付き海外記事】

元記事:Shinji Kagawa: Genius or freud? from Yahoo Sport UK & Ireland

評価が二分されている選手がいる。香川真司は、間違いなくそんな選手だろう。この日本人司令塔は、オールド・トラッフォードでの18ヶ月の選手生活の中で、マンチェスター・ユナイテッドのファンの間に、既に激しい論争を巻き起こしているのだ。

彼を擁護する人にとっては、得意な10番の位置でのレギュラーの地位が与えられれば、彼は、その柔らかいボールさばきで、チャンスを創造したり、ゴールを決めたりして、プレミア・リーグをわくわくさせる存在だ。

彼のドルトムントでの時間は、疑いなく、彼がエリートレベルの表現者だと証明している。しかし、ユナイテッド指導部によってがっかりさせられたもう一人の選手ファン・ベロンが以前に経験したように、彼はハンディキャップを背負い、才能を無駄にされているのだ。

彼を中傷する人は、どんな選手であっても、チーム全体がその選手に合うように構成されることを要求することはできず、また、ユアン・マタやダビド・シルバのような小柄な選手は、サイドで彼らの魔法を披露するように強いられているにも関わらず、輝き続けていると反論する。彼らに言わせれば、香川の不成功は、戦術や技術の問題と同様に、(香川の選手としての)キャラクターの産物なのだ。

これは、どちらも説得的に正しい、間違っているとは言えない、堂々巡りの議論だ。しかし、香川が本物の才能を持ち、本物の血筋を持つことは、ほぼ疑いがない。そして、デービッド・モイーズには、現在の苦境の中で、このミッド・フィールダーが、もっとよいフォームの片鱗を見せるのに、できることがあるだろう。

今年から始まったクラブの連敗を止めたアウェーでのスウォンジー戦の土曜日、香川はその片鱗を披露した。彼のプレイは、試合を変える見事なものでも、試合に安定感をもたらすものでもなく、むしろ、試合を通して、フォワードを支える同じ中盤のアドナン・ヤヌザイの陰に隠れていたと言えるが、それにも関わらず、目を奪うようなものだった。

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モイーズのスウォンジーに対する戦術は、香川に適していた。彼(モイーズ)の最も高額な選手二人がいない試合で、このスコットランド人は、4ー2ー3ー1のフォーメーションで、普段の3人の攻撃陣(4ー4ー2の2トップと司令塔)の形ではなく、4人の攻撃陣の高い位置にサイドの選手をおいた。

香川は、ダニー・ウェルベックをサポートする三人として左サイドで試合を始めたが、彼の試合への効果はごく限られたものだった(上のヒートマップ参照)。機敏なプレイをほとんど見せることも、ユナイテッドが試合をコントロールしていた前半に、相手ゴールを脅かすプレイをすることもできず、鋭さを欠いていた。

しかし、ハーフタイム以後、モイーズは、香川を得意のポジションで送り出した。この日本代表選手は、おそらくディフェンスのアンヘル・ランヘルの(巨大な)穴を突くために、中央からサイドに位置を移したヤヌザイと、そのポジションを交換した。

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この時点で、香川の試合への関与は跳ね上がった(上のマップ参照)。彼が通したパスの数は倍増し(15から32)、彼のチームの貧弱さにピリオドを打つために、ベストの仕事をした。彼のパスは必ずしも相手ディフェンスを引き裂くものではなかったが、ユナイテッドの攻撃にインテリジェンスを加えたことは確かだ。

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対スウォンジーの香川真司の後半のパス(90%が成功)

彼の批判者を黙らせるには、ほど遠いパフォーマンスではある。その半分程度に過ぎない、と言うのが妥当だ。しかし、それにもかかわらず、これは将来への期待を示すものである。香川のパフォーマンスは、最後にゴールという報いを与えられるべきであり、そうであっても決して不公平ではなかった。(スウォンジーの)レオン・バートンが、急いで自陣ゴールラインに戻り、ゴールへ向かう香川の一撃を防いでいなければ

ここで言いたいのは、彼のクオリティが、後半だけに限ったこととは言え、ここ最近では見られなかった方法で見られた、ということだ。包括的にはほど遠いし、決定的ともほど遠いが、少なくとも、これからも「偉大な香川真司論争」が着実に続いていくことを確信させるものではあった。

過大評価され、臆病な軽量選手なのか、過小評価され、抑圧されている天才なのか。ありがちなように、真実はその間のどこかにあるのだろうが、あなたは両方の立場の人から話を聞くだけでは理解することはできないだろう。

前半だけで示されているように、エレガントでリズミカルだが、目に見える結果がかけている土曜日の彼の姿は、両方の立場に、自分たちがきっと正しいと説得させるのに、十分な理由を与えただけだ。それは何はともあれ、(香川に)ひと仕事が必要なことだろう。

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Yasu is the founder and CEO of Good Friends Japan. We aspire to offer opportunities of international education to unprivileged young adults. リベラルアーツ教育研究、英語学習のためにICUを中退。アメリカ、カナダに学部・大学院留学。米の中高の特別講師、サッカーの助監督、カナダで路上生活者と共生。カナダの教会で、異文化教育、カウンセリング、葬儀等を担当。シンガポール勤務を経て、児童養護施設出身者、中退・引きこもりの若者など、社会的に困難な状況でがんばる人たちの国際教育支援チーム創設。教育学修士。@yasukuwahara