留学に至るまでの体験、心の葛藤は、留学に関係のない話ではない

母と6歳からの親友が入院し、帰国してから二つの病院に通う毎日が続いている。親友は8日に大きな手術が控えていて、その後もしばらく、リハビリで自宅には帰れない。看護師の友人に「室蘭(地元の隣の市)の病院であれば、半年は入院する」と言われている病気で、車椅子がないと動けない上に、毎日数回、痛み止めを飲まないといけない状態なんだけど、今日もいつものようにアホみたいなジョークで笑いあって、僕は彼の病室を後にした。スマートフォンを持っていない彼が、病室で大好きなX JapanやDir en Greyの動画を観られるように、今日から僕のスマートフォンを彼に預けてあるので、しばらく僕に電話は通じない。みんなには、僕への連絡は、メールかLINE(今日からiPadで使用)でお願いしている。


問い合わせが増えてきた

段々と組織の歯車が動き出し、ポーランド関連の事業は一定のレベルまで準備ができ、今年の夏から日本人留学生をポーランドに送り出している。今年はまだ初年度ということもあって、現地の提携企業との連携に向上の余地があるので、まずは宣伝活動をせずに、わずかな人数の生徒を送り出すことにしている。大人数をケアできる体勢を整えられるのは、来年の2月頃になるだろう。

ただ、サッカー記事が多くのアクセスを集めたおかげで、ウェブサイトがグーグルに評価されているので、検索でウェブサイトに辿り着き、問い合わせをする人の数は多い。


問い合わせする人の種類

問い合わせをする人には、自分の人生のことを書く人と書かない人がいる。前者は僕のブログを読んでメールをくれている人も多いので、そのような人たちには僕が自分自身で返信するようにしている。

ただポーランド留学に関して、「これを教えてほしい」、「これはどうなんですか」というだけで、自分がどのような状況、立場の人なのかを書いていないメールは、基本的にアシスタントが返信する。情報を与えるだけであれば、アシスタントがうまくやってくれるので、僕が時間を取る必要性はない。

情報をだけを求めてメールをする人には、無料で情報が欲しいだけの、いわゆる「クレクレ君」が多い。アシスタントが情報を送っても、何の一言もなく、その後は音信不通。クレクレ君は、せっかく協力してくれている貴重なアシスタントの時間を奪うので、僕なりに対策を考えたんだけど、まだ実行はしていない。そろそろクレジットカードや振込の仕組みを整え、クレクレ君対策に乗り出さなければいけない。僕たちの時間は無限ではないし、情報をアップデートするのにも、かなりのコストがかかっている。メールの文面を見て、僕が対処する必要を感じないものは、基本的にアシスタントにメールを転送して、彼がメールの返信を担当してくれている。

問い合わせフォームに「姓」と「名」が必須だと書いてあるのに、ふざけた偽名を使う人も同様。僕からは返信はしない。日本人留学生のためにやることが山積みなので、僕にはイタズラのようなメールに構っている余裕はない。内容を見て、あまりにふざけていたら無視。内容が普通だったら、「代表の桑原のポリシーで、メールは実名でお願いしている」と、アシスタントが伝えつつ返信する。


仕事のモチベーション

でも、ポーランド留学で疑問に思っていることと並行して、自分の人生に絡めて留学への想いを書いてきてくれる人たちは別だ。ちょっと返信に時間をもらうときはあるけど、どんなに忙しくても、出張中でも必ず自分で返信する。時として、その人と何十回もメールの交換をしたり、「エッセイか!」と思うくらい僕の返信が長くなったりして、多くの時間を費やすことが多々あるんだけど、このような問い合わせをくれる人たちが、僕の仕事のモチベーションになっている。

サービスを提供する人、サービスを受ける人の関係しか感じられないメールよりも、個人的なことが記してあって、人間としてのつながりを感じられるメールの方が、僕は何倍も好きだ。そのようなメールを受け取り、それに対して返信をするスタイルは、ビジネス効率としては悪いけど、そのような意味での「効率的」なスタイルは、僕にはそもそも性格的に合っていないんだろう。「長いメール、すみません」、「関係のないことを長々と失礼いたしました」、「長文失礼します」と書いてくる人が多いけど、読む側の人間としては、留学に「関係のない」ことが書いてある長いメールの方が嬉しい。その人の人となりが多少なりともわかると、僕は感情移入して「この人に『ポーランド行ってよかった』って思ってもらえるようにがんばろう」、「こういう人にポーランド人のサポーターや日本文化に興味のある欧州のサポーターを紹介したい」と感じることが多い。

留学に「関係ない」ことは、実は関係ないことではない。留学を考えるに至る前の体験や心の葛藤は、留学の動機に深く関係していて、留学する人をサポートする上で最も知っておきたいことの一つだ。

情報だけが羅列してある会社のホームページを新たに作るのではなく、僕が個人的なメッセージや物語が詰まった個人のホームページを敢えて起業の際に利用したのも、お互いの体験や想いを交換することによって、人間と人間としてのつながりを紡ぐことを意識してのこと。個人的なことを書いている分、それを読んで個人的なメッセージが来る可能性は高い。これは予想通りだった。


長いメールも留学に「関係ない」話も大歓迎


桑原さんのメールを読んで、死ぬことはいつでもできると思えてきました。その前に世界を探検しても遅くはないんじゃないかって


最近で最も嬉しかったメールの一部だ(この部分をブログに引用することは承諾を得ている)。ポーランドやチェコ共和国に留学するにしろ、他国に留学するにしろ、僕は一度メールを通して人間として繋がった人には、自分が歩く道を幸せで包めるような生き方をしてほしいと思っている。以前の自分のような、あまり苦しい思いをしてほしくないと思っている。

そういった人たちが、ヨーロッパに安く英語留学でき、日本文化に興味のあるヨーロッパ人たちとつながって、少しでも人生を好転させることができるなら、僕はそのために誰よりも働くし、より多くの価値を提供するために、自分の持っているリソースをつぎ込むだろう。

こうやって思えるのも、その人たちとの間に個人的なやり取りがあるから。正直、ただの「クレクレ君」タイプのメールを読んでも、ここまでの情熱を感じない。

そういうことなので、長いメールも留学に「関係ない」話も、僕は大歓迎。返信に時間をもらうことはあるけど、そういう人たちには、必ず僕自身が返信する。

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ABOUTこの記事をかいた人

Yasu is the founder and CEO of Good Friends Japan. We aspire to offer opportunities of international education to unprivileged young adults. リベラルアーツ教育研究、英語学習のためにICUを中退。アメリカ、カナダに学部・大学院留学。米の中高の特別講師、サッカーの助監督、カナダで路上生活者と共生。カナダの教会で、異文化教育、カウンセリング、葬儀等を担当。シンガポール勤務を経て、児童養護施設出身者、中退・引きこもりの若者など、社会的に困難な状況でがんばる人たちの国際教育支援チーム創設。教育学修士。@yasukuwahara