イギリスで二番目に話される言語のポーランド語を学ぶことは有益だ【海外記事】

外国に日系の土曜学校(補習校)があるように、イギリスにもポーランド系の土曜学校がある。移民のアイデンティティに関する興味深い記事だったので、日本語でまとめてみた。

イギリスには58万人のポーランド系移民がいる。これは、イギリスでは、インド系に次いで、二番目に大きな移民グループだ。労働者、留学生などを含めると、イギリスで最も話されている外国語は、ポーランド語だという。ポーランドで安価に英語とポーランド語を学び、イギリスでポーランドと日本に関わる仕事をする、というのも、将来の面白い選択肢になりそうだ。

参考:Learning Polish, the UK’s second most spoken language, is a plus

「既に16,000人の子供達がポーランド語の土曜学校に通っているが、地方政府は、そのような働きをもっとサポートできるはず」

イギリスのポーランド大使は、そう記している。

毎週土曜日の朝には、様々なところからやってきた何千ものポーランド系の子供達が、親と買い物をしたり、スポーツやコンピューターゲームをしたりする代わりに、ポーランドの言語、歴史、地理を学んでいる。これが、ポーランド語がイギリスで二番目に話される言語である理由の一つだ。親は、ポーランド土曜学校に、子供たちを様々な理由で送っている。動機はどうあれ、親たちは正しいことをしている。

ポーランド系の子供たちに親の言語を教えることは、彼らの成功に新たな展望をもたらしてくれる。親の基本的な問題は、精神的な壁を乗り越え、バイリンガルになることはチャンスであり、リスクではないと理解することだ。親子共々、ポーランド語を話す具体的な利益を見つめる必要がある。イギリスでポーランド語を学んでおけば、子供たちは、将来ポーランドにも住むことができる。

1989年の共産党政権の崩壊以来、ポーランドは急激に発展してきた。GDPも平均寿命も大きく伸びている。道路、空港、スタジアムなども増加してきた。母国に住みたいポーランド人にとって、ポーランドはさらに魅力的になっていくだろう。外国で専門的な経験を積んだポーランド人には、より多くの機会が開かれることだろう。

親の言語を操ることで、外国語を話せることが資産になるイギリスで、ポーランド系の子供たちはバイリンガルになる。GCSEやAレベル試験でポーランド語の選択肢があれば、イングランド及びウェールズの多くの子供たちにとって、親の言語を学ぶ大きなモチベーションになる。そのような選択肢を提供する努力は続けられており、スコットランドでは、近いうちに実現するかもしれない。

土曜学校に通うことで、ポーランド系の子供たちは、二つの言語を学ぶだけではなく、歴史と文化を学ぶ。土曜学校の教育を受けることで、イースターエッグにペイントしたり、伝統的なポーランドの歌を習ったり、ポーランドの習慣を学ぶのは、非常に重要だ。

ベンジャミン•リーに影響を受けている認知言語学者にとって、言語は世界の見方を形作るものだ。ポーランド語と不可分な世界観を形成することで、祖先の文化に魅せられた子供たちは、イギリスの大学で、ポーランドと中央ヨーロッパを専門とする研究者候補にもなる。イギリスの学問の世界では、ポーランドの文化や歴史に関して、掘り起こされるべきものが多くある。

グローバル化し、均質化していく社会で、人はアイデンティティやルーツについて尋ねられる機会も多い。特に、故郷から離れて暮らす人々は、そのような質問に向き合うことがある。土曜学校は、ポーランド系の子供たちに、自分のアイデンティティを理解させ、自分がどこから来たのかという質問に答えるのを助けるだろう。多様性を保ちながらの合同が欧州連合であるという意味を、よりスムーズに掴めるようになる。

代々の遺産を継承している人たちは、興味深く、人気の現象になっている。このような人たちは家でポーランド語を学んで入るが、ライティングのスキルは体得していない。彼ら・彼女らは、往々にして、第二次大戦中や大戦後にイギリスにやってきたポーランド人の孫や曾孫だ。彼ら・彼女らは、今、祖先の国を知り、学校でもポーランド語を学びたいという意欲が増している。一部の学生は、ポーランド政府の資金援助を元にポーランドで開かれるポーランド語や文化のサマーコースを取っている。イギリス人学生にとって、この3〜4週間のコースは、古都クラクフやタトラ山などの魅力を発見するのにも寄与している。

イギリスには150のポーランド土曜学校があり、1万6千人の子供たちが通っている。ポーランドの教育をイギリスで確保するニーズは大きく、実際にそのような機会は増えている。土曜学校と言っても、クラスは平日の午後にも開催され、増加するニーズを満たしている。親の要望によって新しい学校も設立され、ポーランド政府だけではなく、イギリスの地方政府と親自身によって財政が支えられている。

ポーランド政府の努力によって、現代の教育においては、遠隔教育がますます大切な要素になっ。世界中に散らばるポーランド系の人々に、オンラインでの教育プロジェクトを利用できるようになっている。祖国から離れて暮らすポーランド人には、特に重要なことだ。

ポーランド土曜学校は、イギリスの教育と文化を豊かにしていると言える。学校のおかげで、イギリスの人々も、幅の広い視野やポーランドに関わるスキルを得ることができる。とてもポジティブなステップだ。ポーランド人にはイギリスに留まる人もいる。自分のアイデンティティを自覚することで、イギリスの多文化社会に貢献することも、今までより容易になることだろう。

ポーランド系の親が子供を土曜学校に入れる努力を保つことは重要だ。他の人々も、そのような人の足跡を追うことになるだろう。そして、イギリス地方政府とポーランド政府が、このよう大切な仕事を理解して支えることも、同様に重要なことなのだ。

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Yasu is the founder and CEO of Good Friends Japan. We aspire to offer opportunities of international education to unprivileged young adults. リベラルアーツ教育研究、英語学習のためにICUを中退。アメリカ、カナダに学部・大学院留学。米の中高の特別講師、サッカーの助監督、カナダで路上生活者と共生。カナダの教会で、異文化教育、カウンセリング、葬儀等を担当。シンガポール勤務を経て、児童養護施設出身者、中退・引きこもりの若者など、社会的に困難な状況でがんばる人たちの国際教育支援チーム創設。教育学修士。@yasukuwahara