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リオネル・メッシのキャリアを変えた、ペップ・グアルディオラからの深夜の電話【海外記事】

〜バルセロナのストライカーは、彼の元監督のインスピレーションによって、「偽9番」として新たな息吹を与えられた〜 スペイン人記者マルティ・ペラルナウによる、興味深いペップ・グアルディオラ研究は、(メッシの2ゴールを含め、6−2で勝利した)対レアル・マドリードのクラシコの数時間前に、トレーニング場のオフィスで明らかにされた計画が、どのようにリオネル・メッシのキャリアを変えたのかを明らかにしている。 2009年5月。サンチャゴ・ベルナベウでのバルセロナ対レアルマドリーの一戦。ペップ・グアルディオラが秘密兵器を解き放つ舞台は整った。 試合開始から10分が過ぎ、スコアは0ー0のまま。ペップはリオネル・メッシとサミュエル・エトーに合図を送り、二人の選手はポジションを入れ替えた。普段センターフォワードのエトーは右ウィングに、右ウィングのメッシは中央の攻撃的MFに近い位置に移動した。マドリーのセンターバックのクリストフ・メッツェルダーとファビオ・カンナバーロは困惑し、この変化にどう対応していいかわからなくなった。 この本を分析するにあたり、私はデュッセルドルフでメッツェルダーと夕食を共にする機会があった。当時の驚くべき日のことは、今も彼の記憶に新しい。 「ファビオ(カンナバーロ)と僕はお互いに顔を見合わせたよ。『どうする?メッシを中盤まで追うか、このまま深めに守っておくか?』僕たちは、どうしていいかわからなかった」 偽9番のシステムは、グアルディオラの革新の中でも、最も非凡なものの一つとして歴史に刻まれている。彼が偽9番のシステムを開発したからではない。メッシという稀代の選手を通して、そのシステムを構築し直したからだ。 一体、グアルディオラはどのように実行したのだろうか。 それは試合の前日、祝日の金曜のことだった。グアルディオラは、スタジアムに残って対戦相手を研究していた。これは彼がバイエルンでも継続している、いつもの習慣だ。彼はこれから激突する相手を二日に渡って分析し、強みと弱みを洗い出す。全試合のビデオを最初から最後までチェックし、アシスタントが選んだビデオのクリップに目を通す。バイエルンで現在も共に仕事をしているドメネク・トレントとカルレス・プランチャートは、当時も今も、その類の情報を提供する役目を担っている。 試合の前日、彼はオフィスで一人になり、静かめの音楽をかけながら、試合へのアプローチを考える。どこから攻め入ろうか?試合を支配するのに最適な方法はどれだろうか? 「私は座って、2、3のビデオを見て、ノートをとる。そこで、ひらめきがやってくるんだ。私の仕事が意義を放つ瞬間だ。その瞬間はすぐにわかる。勝つ方法がわかる。1分くらいの短い間だが、それが私の仕事が意味深いものになる瞬間なんだ」 彼が魔法の瞬間について話すとき、おそらく2009年の5月のことを思い返しているのだろう。レアル・マドリードを打ち負かす新しい方法を見つけたと、世界に示した瞬間のことを。バルサとレアルの前回の対戦を見ながら、レアルの中盤のグティ、フェルナンド・ガゴ、ロイストン・ドレンテが、自軍のシャビとヤヤ・トゥーレに強くプレッシャーをかけているのかに気がついた。同時に、センターバックのカンナバーロとメッツェルダーが、キーパーのイケル・カシージャスの近くに位置を取る傾向にも気がついた。この二つのことから、マドリーのDFとMFの間には、スペースができていた。 夜10時。ペップは一人でオフィスにいた。アシスタントも含め、既に全員が家に帰っている。薄明かりで照らされた部屋に座り、メッシがベルナベウの巨大なスペースを自由自在に動き回っているのを想像していた。メッツェルダーとカンナバーロが、このアルゼンチン選手を追いかけるべきかどうかを迷い、ペナルティエリアの外で固まっているのが、ペップには見えた。このイメージは、極めて明瞭だった。彼は受話器を取り上げ、メッシの番号に電話をかけた。 夜10時半。ペップのオフィスのドアが静かにノックされ、21歳のレオ・メッシが入ってきた。監督は彼にビデオを見せ、時折ビデオを止めながら、マドリーのDFとMFの間の空いたスペースを示した。ペップは、そのスペースをメッシに支配させようとしていた。これから、そのスペースは、「メッシ・ゾーン」と呼ばれるのだ。 「明日、マドリードで、きみには通常通りウィングで先発してほしい。でも、私が合図したら、中盤の選手から離れ、私が今示したスペースに移るんだ。そして、シャビかアンドレス・イニエスタがラインを突破して、きみにボールを渡したら、カシージャスが守るゴールに突き進め」 それは二人だけの秘密だった。ペップが次の日、ティト・ビラノバにチームのホテルで説明するまで、このことは誰も知らなかった。 キックオフの少し前、グアルディオラは、シャビとイニエスタにこう伝えた。 「中盤のラインのスペースにレオ(メッシ)を見たら、ためらうな。レオにボールを渡すんだ。ヒホンでしたように」 2009年5月、この戦略は完璧に機能して、バルサはレアル・マドリードを6ー2で粉砕した。メッシは偽9番になったのだ。 参考:How Lionel Messi was transformed at Barcelona – thanks to late-night phone call from Pep Guardiola

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バイエルン指揮官グアルディオラ「私はティキタカが嫌いだ。ゴミ同然で意味のないものだ」【海外記事】

グアルディオラに関する最新本を出版した、ジャーナリストのマルティ・ペラルナウが、グアルディオラとの時間を語っている。参考:テレグラフ ペラルナウは言う。 「(ニュルンベルグ戦での)バイエルンは前半ひどかった。まるで選手たちが、確実にボールをパスして、ペップを喜ばせようとしているようだった」 ペラルナウとの食事の最中、グアルディオラはこう言ったという。 「私は、パスのためにする全てのパス、そんなティキタカは嫌悪している。そんなものはゴミ同然であり、何の目的もない。パスは相手ゴールに迫るという明確な意図を持って出されなければならない。パスのためにパスをするのではないんだ」 次の日、グアルディオラはミーティングで自分の意図をさらに展開して、選手たちに言った。 「自分らしくあれ。みずからのDNAを掘り下げてくんだ。私はティキタカは嫌いだ。ティキタカはパスワークのためにパスをして、明確な意図に欠けている。そんなのは意味がない」 「外部の人間が言うことを信じるな!バルサはティキタカなどしていない!そんなのは創作されたイメージだ!一言も信じるな!相手ディフェンスを追いつめるために、相手側のピッチを占拠する。それが秘訣だ。片方のサイドを支配して、相手を引きこもらせることで、こちらのサイドに手を出させないようにさせるんだ」 「それをしっかりやれば、相手を攻撃し、ゴールすることができる。だから、パスをする必要があるんだ。ただし、明確な意図を持って、だ。相手に負担を強いるためにするんだ。相手を追いつめ、強烈な一撃を食らわせる。私たちのゲームもそうである必要がある。これはティキタカとは関係ない」