2017年に訪問してGood Friends Japanの提携校にすることに決めた、ハンガリーの首都ブダペストの国際ビジネススクール。
ここはハンガリー初の私立ビジネススクールで、建学当初から国際性、実践的な学びを学校の特徴に掲げている。英国バッキンガム大学の公式パートナー校で、学内のほぼ全てのプログラムが英語で行われており、留学生の割合は高い。
2017年時点では、アジア人学生はほとんどいない。ハンガリーの他大学のようにアジア人にあふれていないので、良い選択肢になる。
特に英語コース(International University Foundation)は、勉強しない中国人が大量に在籍し、適当に教えるバイトの教師によって学級崩壊状態になり始めているエトヴェシュ・ロラーンド大学の準備コース、コルヴィヌス大学の英語コースよりも、
- 少人数
- アジア人が少ない
- 英国バッキンガム大学の審査が入る
などの点において、全体的な環境がはるかに良好
去年までの学生たちのブログが思ったより来なくて凹んでたときに突如現れた、ブダペストの国際ビジネススクール(IBS)の仏。2月入学なのに、3月に会ったときは既に自分でバイトまで探して働いててびびった。フィリピンでビジネスしてただけのことはあって行動力すごい。https://t.co/eNALQVlqzH
— 桑原泰之|ヨーロッパ英語留学 (@yasukuwahara) May 13, 2019
以下は、訪問した数ある学校の中から、国際ビジネススクールを提携校の一つとして選んだ理由。
1. 学内の共通語が英語
ここでは、ほぼ全てのプログラムが英語で行われている。国際性を学校の柱として挙げ、ヨーロッパ、中東諸国からの留学生も多いこともあり、一部の現地語、ドイツ語プログラムに在籍する場合を除き、学内で使われる言語は全て英語。学生の英語力がハンガリー国内一位と評価されている学校で、スタッフとも学生とも、英語でコミュニケーションが取れる。
2. 時代の先端を行く企業の側にある
ハンガリーのシリコンバレーとも呼ばれるグラフィソフト・パークに隣接しており、この閑静な環境に、グラフィソフトをはじめ、マイクロソフト、SAP、キャノンなど、先鋭企業がオフィスを構えている。パーク内の企業で働く卒業生も多く、学生にはインターンの機会もある。ビジネス系統の専攻の学生には、特に恵まれた環境にあると言える。
ちなみに、グラフィソフトは、初期に米企業アップルからの多大な援助を受けていたため、スティーブ・ジョブズの死後、このパークにはジョブズの像が建てられている。
3. 少人数教育
小規模なスクールで、学生と教員の割合が一定以上にならないように、学期ごとに調整をしている。一部の国立大学のように、学生数確保のために、むやみに大量の学生を集めることを行なっていない。教員の確保に予算を割いて少人数教育を徹底しており、一人ひとりに目が行き届く環境で、学生と教員による相互コミュニケーションによる教育が行われている。
4. キャリア支援の仕組みがある
ビジネススクールらしく、就職、インターンをサポートする仕組みが学内にある。英語力とビジネスセンスのある学生を求めてハンガリーに進出している国際企業が、学校まで学生のリクルートにやってくるため、学校が就職、インターン先として紹介できる企業も多い。
5. 「英国の大学の卒業と同等」という証明が授与される
バッキンガム大学(英国)と正式に大学間提携をしており、プログラムによっては、卒業時にバッキンガム大学から学位も授与される。
同大学と同等の教育を提供できることを証明するために、定期的にバッキンガム大学から審査を受けるため、公式パートナー校として教育の質が担保されている。まだ無名であっても教育の評価が高い要因の一つは、このバッキンガム大学との提携によるところが大きい。
バッキンガム大学の学位を授与されるのは、こちらのプログラム。
バッキンガム大学の関連ページ。
ビジネス専攻で定評のある英国ランカスター大学のドイツキャンパスで、英語でビジネスを学びたい人へ
6. 大学の周りに自然が多い
ブダペストの郊外にあり、都心部の喧騒から離れた環境で学べる。時代の先端を行く企業が集まるグラフィソフト・パークがあるため、周辺にカフェ、レストラン、ショッピングモールなどもあり、緑に囲まれつつも生活には困らない。
7. 様々なタイプの留学が可能
大学準備コース、正規留学、認定・休学留学など、学校との交渉によって様々な形の留学が可能。一定の条件はあるが、いわゆる「社会人留学」も可能で、現時点で大学生ではなくても、1学期、1年の留学が可能。
8. ウィーンキャンパスでも学べる
オーストリアの首都ウィーンにもキャンパスがあり、1学期、1年だけウィーンで学ぶこともできる。ただ、メインはブダペストキャンパスで、ウィーンキャンパスは小さい。
ウィーンで学位が取れるのは修士号で、ここでもブダペスト同様、英国バッキンガム大学の学位が授与される。
9. 学校独自の奨学金制度がある
世界各国から英語での学習能力の高い学生を集めるため、奨学金制度を用意している。学部レベルで奨学金を出す学校は数が少ないが、ここは学部レベル以上であれば、成績や出願時の数字によって、学生の国籍に関係なく奨学金を出している。
- 優秀な学部課程出願者に授業料の50%の奨学金
- 優秀なMBA出願者に授業料の25%の奨学金
- 成績優秀者に授業料50~75%分の奨学金
*学部レベル未満にあたる英語コースでは、奨学金は用意されていない。
10. 交換留学先によい大学が多い
バッキンガム大学、ボローニャ大学、マーストリヒト大学など、英国、イタリア、オランダ、スペイン、フランス、デンマークなどの主要な大学とも交換留学提携を結んでいる。在学中に一学期・一年間だけ留学したいときは、選択肢が数多くある。
- 以下は交換留学先の一部を抜粋したもの。
- バッキンガム大学(英国)
- ポーツマス大学(英国)
- オックスフォード・ブルックス大学(英国)
- マーストリヒト大学(オランダ)
- ボローニャ大学(イタリア)
- バーミンガム・シティ大学(英国)
- ビルケント大学(トルコ)
- コメンスキー大学(スロバキア)
- ミッド・スウェーデン大学(スウェーデン)
- カッセル大学(ドイツ)
- ミュンヘン・ビジネススクール(ドイツ)
- レンヌ・ビジネススクール(フランス)
- リール・カトリック大学(フランス)
- カトリック大学リヨン(フランス)
- ポルトガル・カトリック大学(ポルトガル)
- セビージャ大学(スペイン)
- ビーゴ大学(スペイン)
- ラ・ラグーナ大学(スペイン)
- ア・コルーニャ大学(スペイン)
これ以外の難関大学に交換留学のように留学したい人には、Good Friends Japanの学生に無料で一学期・一年の留学の手助けも行っている。成績・英語力にも左右されるけど、数多くの選択肢があるので、気軽に連絡をしてほしい。
学校の懸念点
どんな学校も、いいところばかりではない。2点だけ、日本人の多くにはマイナスになるであろう点もあるので、それも併せて記しておく。
1. 無名
小さなビジネススクールで、ヨーロッパでは無名。ハンガリー人には学費が高めであることもあって、在籍する学生には国外からの留学生が多く、ハンガリー人の間でも、教育・ビジネス関係者以外にはあまり知られていない。
ただ、バッキンガム大学との提携で評価を高め、ファイナンス系統の教育レベルの高さは知られるようになってきており、近年の卒業生は、モルガン・スタンレー、ドイツ銀行、アクサなどにも就職実績がある。
2. 市の中心から少し距離がある
キャンパスは綺麗で閑静な環境にあるが、ブダペストの市の中心から電車・バスで30-40分程度かかり、中心地から学校までは、地下鉄とバスを乗り継ぐ必要がある。中心地に遊びにいくまで少し不便。
ここに入学する場合は、中心地に住んで通学するよりも、大学寮への入寮を強く勧める。学校まで歩いて行ける上に、中央ヨーロッパの古い国立大学の大学寮とは違い、平均的な日本人にも住みやすいくらいの綺麗さが保たれている。
日本語での出願窓口
・入学者全員に入学お祝い金
・出願料金100ユーロが会社負担
・学生サイトへの寄稿で奨学金給付
・Good Friends Japan食事会への無料招待(ヨーロッパ、日本など)
・就職祝い、結婚祝いなどの祝い事のプレゼント
・緊急時の日本語での対応
など
英語での問い合わせ
大学に連絡する場合は、Centre for Marketing and Admissionsの責任者Évaが対応します。学校のサイトから出願する際に「reference code」に「ibs000264」を打ち込めば、学費が日本円で5,000~10,000円分(学習期間・プログラムによって異なります)がGood Friends Japanから還元され、上記の特典を受け取ることができます。
出願前に知らせていただければ、出願時に学校に支払う100ユーロ(12,000-13,000円程度)も、あとでモバイル決済で全額還元されます。
左がEva。