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【ヨーロッパ留学】経営(ビジネス)・経済の学位を英語で取るなら、フランスもすごくいいよ、という話

非英語圏ヨーロッパに英語で留学する人が多くなってきた。古くは、ドイツ、フィンランドの留学から始まり、Good Friensd Japanの紹介で、2013年くらいからは、ポーランド、ハンガリー、チェコ、2018年くらいからイタリア、オランダ、オーストリア、スイス、ベルギーなどが増えてきた。

非英語圏ヨーロッパで経営・経済を英語で学ぶなら、台湾、マレーシア、韓国の会社と共同で出したトップ8は、以下の大学。「学士課程」「英語」という条件をつければ、これは誰が計算しても、おそらく同じ結論になる。

学士課程で英語圏の難関校に比肩できるのは、今のところ、この8校のみ。ビジネス教育という点では、ヨーロッパ全体を見ても、この8校はトップグループに当たる。この8校以外では、新しいプログラムができたオーストリアが、ここに割り込めるかどうかという程度。

トップ8には、オランダの大学が2校ランクインしている。英語で学士号を取るという場合、いかにオランダの大学の評価が高いかは、こちらのエントリで紹介した。

ビジネス専攻でも、例外ではない。「英語で学士課程」となると、非英語圏ヨーロッパでトップを走るのは、奨学金制度もあるオランダ。

ビジネス専攻トップのエラスムス・ロッテルダム大学、次点のティルブルフ大学のベスト2の後にも、

  • アムステルダム大学
  • マーストリヒト大学
  • アムステルダム自由大学
  • フローニンゲン大学

など、オランダには、ビジネス・経済専攻の第二グループに分類される評価の高い大学が並んでいる。

フランスの経営(ビジネス)・経済教育

ただし、MBAも含めた修士課程を評価に加えると、フランスがオランダを逆転して、トップに躍り出る。

英語の学士課程ではオランダが絶対的な地位を築いているけれど、修士課程も含めると、HEC経営大学院、インシアードなどを擁するフランスの平均点数が上回る。

ビジネス専攻の教育、研究、就職実績などで上位に位置する、イエセ、エサデ、IEの三大ビジネススクールを擁するスペイン、ザンクト・ガレン大学、IMDで有名なスイスも、国全体で見れば、総合でフランスには及ばない。

学費も日本の私立大学やオランダよりは少し高い傾向があるとはいえ、一部のフランスの学校では奨学金制度がある。日本で大学進学するより費用を抑えられるケースも複数ある。

修士課程

大学院留学でフランスを目指すなら、多くの人が真っ先にこの二つを目標にする。

  • HEC経営大学院
  • インシアード

これに続くのが、この二校。

  • エセック・ビジネススクール
  • ESCPビジネススクール

上記の4校は、どれもヨーロッパでMBAを目指す人の多くが知っている有名な学校。

HEC経営大学院、エセック・ビジネススクール、ESCPビジネススクールは、「パリ三大ビジネススクール」とも言われている。首都のパリ近郊でビジネスを学ぶのであれば、この三つに勝る選択肢を探すことはできない

英語の修士課程は、他にも数多くの選択肢がある。ほぼ学士課程と同じなので、それ以外の選択肢は、下の「学士課程」の欄を参考にしてほしい。

学士課程

学士課程を英語で学べるところは、修士課程も英語で学べる。学士の方が数は少ない。英語で学べるところは、このような学校。

  • エセック・ビジネススクール(フランス)QS 31位、FT欧州ビジネススクール 7位

  • ESCP ビジネススクール(フランス)QS 51-100位、FT欧州ビジネススクール 14位

  • EDHEC経営大学院(フランス)QS 101-150位、FT欧州ビジネススクール15位

  • EMリヨン経営大学院(フランス)QS 51-100位、FT欧州ビジネススクール20位

  • グルノーブル経営大学院(フランス)QS 151-200位、FT欧州ビジネススクール25位

  • ケッジ・ビジネススクール(フランス)QS 151-200位、FT欧州ビジネススクール31位

  • オデンシア・ビジネススクール(フランス)FT欧州ビジネススクール40位

  • スケマ・ビジネススクール (フランス)FT欧州ビジネススクール49位

  • レンヌ経営学院(フランス)FT 欧州ビジネススクール56位

  • トゥールーズ・ビジネススクール(フランス)FT 欧州ビジネススクール57位

エセック・ビジネススクール、ESCP ビジネススクールには、特に日本人の卒業生が増えてほしい。入学は難しいけれど、調べる限りでは就職実績も目を見張るほどで、投資に十分に見合う価値を受け取れる学校。

フランスのグランゼコール

上記のほとんどは、フランスの「グランゼコール」と呼ばれる高等教育機関。フランスの区分けでは、大学とグランゼコールは別の枠になっているけど、グランゼコールも大学と同等の学位を受け取れる高等教育機関。

日本にはフランスのグランゼコールに対応する教育機関は存在しないが、エリート養成という面を重視するならば戦前の帝国大学に近い。一般に、医学部を除くと、グランゼコール準備級やグランゼコールに入学できない者は一般大学に進学することを余儀なくされる。

フランスは圧倒的な学歴社会であり、就職および就職後のキャリアについてもグランゼコール出身者と大学出身者の間には歴然とした区別がある。グランゼコール出身者は高級官僚あるいは大手企業の幹部として将来を嘱望されるが、大学出身者は厳しい就職活動を余儀なくされる。このような「区別」について批判がないわけではないが、親たちは子供たちをグランゼコールに入学させようとする。

Wikipedia「グランゼコール」

コンピューターサイエンス専攻でも、国際関係学専攻でも、英語で学べる非英語圏ヨーロッパの学士課程では、数ある中のトップはフランスのグランゼコール。

国際関係学、政治学系統では、オランダの研究大学が非英語圏ヨーロッパのベスト10のほとんどを占拠する。国の教育機関を総合的に見るとオランダが圧倒的だけれど、それでもトップだけは、フランスのグランゼコール。

ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシーに就職する人の出身校

ネット上で興味深い記事を見つけた。

巨大高級ブランド帝国LVMHで働くオシャレすぎる人達の出身校

僕はこの業界には無知なので、上記の記事を参考に調べたところ、ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー(LVMH)は、ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール)などを傘下に持つ法人グループ。ラグジュアリーブランド会社の世界のトップグループにあたる。

このグローバルブランドに就職している人を学校別に並べると、以下のようになる。引用元はこちらの記事「巨大高級ブランド帝国LVMHで働くオシャレすぎる人達の出身校」であって、僕自身が調べたわけではないけど、ここに抜き出しておく。

  1. エセック・ビジネススクール 569人
  2. パリ・ドーフィンヌ大学 521人
  3. パンテオン・ソルボンヌ大学 510人
  4. ネオマ・ビジネススクール 495人
  5. ケッジ・ビジネススクール 471人
  6. スケマ・ビジネススクール 414人
  7. ボッコーニ大学 406人
  8. HECパリ経営大学院 394人
  9. EDHEC経営大学院 394人
  10. ESCPビジネススクール 375人

ボッコーニ大学(イタリア)以外は、全てフランスの高等教育機関。ビジネス系統のグランゼコールが多数を占めている。

最後に

仮にオランダや英国留学を希望する高校生であれば、「ファウンデーションコースから大学進学」が最も簡単で、より外部評価が高く、環境が良好な大学で学べる確率が上がる。

でも、残念なことに、フランスのグランゼコールには、EU圏外の人向けの大学進学準備コースが存在しない。難関のグランゼコールに挑戦するときは、日本や海外の大学に一年以上在籍したのち、試験を受けて入学する必要が出てくる。

この意味で、入学のハードルは高い。

でも、フランスは、オランダ以上の経済・文化大国。

英語環境では、オランダが大きくリードしているとはいえ、フランスも学位を取るには良好な選択肢。日本からも、これからグランゼコール入学者が増えてくれると嬉しい。

https://www.goodfriends.jp/village/netherlands-sweden-foundation
ABOUT ME
Yasu
Good Friends Japan CEO. We aspire to offer opportunities of international education especially to unprivileged young adults. ヨーロッパと台湾で仕事をする北海道育ち。大学をアメリカ、大学院をカナダで修了。リベラルアーツ教育、宗教教育修士。
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