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【ヨーロッパ留学】ビジネス(経営)・経済専攻の大学ランキングの総合ベスト8を算出してみた

韓国、マレーシアの協力会社と共同で大学のビジネス(経営)・経済専攻のランキングを作った。

ビジネス専攻の学士課程を英語で学びたいとき、選択肢が多彩な非英語圏ヨーロッパの三強は、フランス、オランダ、スペイン。「大学」という用語を使っているけど、高等教育の本当の意味でのトップを導き出すために、同じ高等教育のグランゼコール、ビジネススクールも含めている。

ビジネス専攻は、大学の名前や総合評価とは関連が薄いケースも多いので、評価するときは必ず専攻別の数字を出す必要があることに注意。人文系や理系のトップ大学の一部は、ビジネス教育自体のレベルは高くないため、たとえ有名大学でもトップグループには入っていない。

このランキングは学士課程に焦点を当て、

  1. 非英語圏のヨーロッパ
  2. 学士課程を英語で学べる

という二つの条件をつけている。上記に当てはまらない英国、現地語のプログラム、修士課程のプログラムは除外されていることに注意すること。

ビジネス・経済専攻の評価の下にしたのは、以下の6つのランキング。これを総合し、合否ラインのハードル、分析方法、各セクションごとの評価、知名度も加味して評価を下している。

  1. QS World University Rankings(QS)
  2. The Times Higher Education World University Rankings (THE)
  3. Academic Ranking of World Universities(ARWU)
  4. U.S. News & World Report Best Global Universities
  5. Financial Times(FT)*大学単独のビジネススクール限定
  6. 各国の現地語のランキング(グランゼコール、ビジネススクールのランキングも含む)

この6つの科目別の評価を全て確認した上で出していない学士課程のランキングは、無意味で参考にならない。大学の総合ランキングは国や大学の規模、都市によって有利不利の差が非常に大きいので、まず確認すべきなのは、上記の科目別のランキングとその評価方法。

非英語圏のヨーロッパ留学に関しては、留学生の少ない日本だけでデータを集めても十分ではなく、現状では、韓国、マレーシア、ベトナムなどの会社の分析力を活用する必要がある。特に韓国は留学生も多く、日本に教育水準、教育システムが近いので、日本人に参考になる留学データが豊富に取れる。

非英語圏ヨーロッパの大学のトップ8

トップ3

上記の条件のもとで、ビジネス・経済専攻の複数のランキングを見ると、以下がトップ3。リンク先は公式ウェブサイトではなく、大学の写真なので、キャンパスの写真も見てほしい。

平均的な日本人が思い浮かべる「大学のキャンパス」という点では、総合大学のエラスムス・ロッテルダム大学の環境がイメージに近い。

ボッコーニ大学はミラノ市内にあり、典型的なヨーロッパの都市型キャンパスになる。新しくできたキャンパスは、日本人が設計している

トップ3と変わりないレベル

学校の特性上、大学ランキングには出てきにくいけど、トップ3と同等レベルの評価なのが、4つの名門ビジネススクール。この中では、エセック・ビジネススクールが、外部評価で他よりやや目立つ。

どれもヨーロッパのアジア人MBA保持者の多くが名前を知っている有名校で、学士課程も英語で学ぶことができる。IEは以前にランキング上位入りするために過剰な戦略を使って問題視されたことで、僕の中ではイメージダウンをしているけど、教育機関としての評価は依然として高い。

大学の学士課程となると、高校生レベルには総合大学のエラスムス・ロッテルダム大学の知名度がトップ。

日本では、ビジネススクールや中規模専門大学のボッコーニ大学の知名度は今一つ。ただ、実践的なビジネス教育では、教育も就職・インターンも、ビジネススクールが強い。スペイン、ポルトガル、フランス、イタリアなどの主要な非英語圏ヨーロッパのトップ層は、私立大学、もしくはビジネススクールが並んでいる。

日本人のブログの典型的な間違いは、ヨーロッパの高等教育の事情を何も知らないため、自分の知らないビジネススクールや私立大学を下に見なすこと、そして、プライドの高い人ほど自分が入学したプログラムを誇大広告すること。

現時点で確認できる限り、noteでの発信も含め、学士課程に関して言えば(MBAなどは別)、日本語でヨーロッパ留学の公正な情報を提供している人は誰一人いない。若い世代は特に偽情報に惑わされやすいので、ヨーロッパの高等教育を知らない人の主観的感想を客観的なものと混同しないでほしい。

トップ8

上記トップ7に続くのは、ここ。

オランダのビジネス・経済専攻では、エラスムス・ロッテルダム大学と並ぶトップ2。US Newsでビジネス専攻17位、学術レベルを重要視するARWUで同6位という、世界中の大学と比較しても相当な高評価。

ティルブルフ大学に圧倒的に足りないのは、オランダ国外での知名度。オランダにある13の研究大学はどれも非常に評価が高いこともあり、アジアで大学の知名度を気にする人は、あえて他のオランダの研究大学を選ぶ人もいる。

まとめ

学士課程で、英語圏のトップグループに、主要なビジネス・経済専攻のランキングで割って入れる大学は、上記の8校のみ。

日本ではどれも知名度がないけど、経済・経営専攻であれば、ヨーロッパの留学に詳しい人で、この辺りの学校を知らない人はいない。どれもビジネス専攻であれば、世界のトップ50に入る。

2020年8月23日時点の判断では、以上が韓国、マレーシアの協力会社の調査担当も含め、全員一致で合意した、特定の条件下でのビジネス(経営)・経済専攻のトップ8。

次点の第二グループ

トップ8に続くグループ

これに続くのは、入学難易度が意外に低いところもあるフランス、オランダ、スペイン、ポルトガル、ドイツ、オーストリア、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、イタリア、ベルギーなどのビジネス・経済専攻の上位大学。この辺りまで来ると、世界のトップ51-250前後のレベルで、どこを選ぶかは好みの問題になる。

ヨーロッパのトップにこだわりがない場合、学部レベルでは、奨学金、学費、留学先の国、キャンパス環境、知名度、総合ランキングなどで決める人が多い。

こちらで確認できるだけでも、トップ8さえ狙えるのに、アムステルダム大学、フローニンゲン大学、アールト大学、ミュンヘン工科大学に入学したケースがある。アジア人学生は特に知名度にこだわる場合が多く、知名度のあるアムステルダム大学、ミュンヘン工科大学あたりは、アジアで人気になりやすい。

ビジネス・経済の中でも、デジタルマーケティング、計量経済学、数理経済学など、さらに細分化された専門分野は存在するけど、そのような詳細を見て決める人は、学士課程レベルではあまり見当たらない。

入学難易度が高い二つの有名校

大学ランキングと入学難易度は、必ずしも一致しない。僕がいたブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)、トロント大学(カナダ)を考えても、学士課程では、ランキングが下の東大・京大の方が入学難易度は遥かに高い。

ビジネス専攻であれば、国全体のレベルが高いのは、誰でも名前が出てくるようなヨーロッパの主要な国。入学難易度が高くなる傾向があるのは、ビジネス・経済で非英語圏ヨーロッパの先頭を行くスペイン、ドイツ、フランス、スイス、オランダの中で名前が知られた人気校。

マイナーな国の大学は、英語で開講されるプログラムの人気がない場合も多く、特にビジネス専攻は入学難易度が低いケースが散見される。教育環境はトップグループに及ばないけど、狙い目といえば狙い目。

上記グループの中で飛び抜けて入学が難しいのは、以下の二つの名門校。別枠扱いにしてもいいほど、第二グループの中では入学難易度のレベルが違う。学部教育の評価も非常に高く、集まる学生の学習熱も高い。

アジアの協力会社の留学生の中でも、他の大学は問題なく合格していても、この二校で撃沈して不合格になってしまう出願者たちがいる。

エコール・ポリテクニーク、ボッコーニ大学、ティルブルフ大学は、「専攻できる分野が限られた中小規模の専門大学」として分類されることもあり、スペイン、フランスのビジネススクールと同様、一般の日本人が目にする大学の総合ランキングには出てきにくい。そもそも評価の対象外になる項目がある。

でも、いずれの学校も、ビジネス・経済専攻では、非英語圏ヨーロッパの最上位グループ。ヨーロッパの大学の内情を広く知っている人で、名前を知らない人はいない。こういったランキングは、その国の主要な研究大学が圧倒的有利で、「中小規模の専門大学」がトップグループにランクインすること自体が、プログラム自体への評価の高さの表れ。

現地語のプログラムも入れたランキング

ちなみに「学士号を英語で取る」という条件を外せば、非英語圏ヨーロッパでは下のようになる。スペイン、フランス、スイス、オランダ、ドイツは、全体的にビジネス・経済専攻の評価が高い。国内の大学間の競争が他とは比較にならないくらいハイレベル。

学士課程を英語ではなく、現地語で学ぶ場合は、スイス、ドイツも有力な候補に入ってくる。

現地語で学ぶにしても、英語が通じやすい環境に留学したい場合は、こちらの英語能力指数ランキングも参考になる。オランダ、北欧諸国は、非英語圏でも現地の人に英語が通じる割合が高く、比較的、英語で生活がしやすい。

給付奨学金・教育ローン

国内外の政府奨学金があるので、留学する人はぜひ、それを活用していただきたい。スペイン、ポルトガル、フランス、イタリア、オランダなどのトップスクールに、奨学金で留学しているアジア人は大勢いる。日本人も積極的にその機会を狙ってほしい。

奨学金は、地方自治体、民間団体の奨学金も必ずチェックすること。あまり知られていないところは、応募者が比較的少なく、競争率が低いケースもある。

トビタテ留学奨学金
https://tobitate.mext.go.jp/

海外留学のための奨学金
http://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/scholarship_guide/

外国政府などの奨学金
http://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/scholarship_foreign/

日本政策金融公庫の教育ローン
https://www.jfc.go.jp/n/study_abroad/index.html

推奨する方法

英語で学ぶなら、一番お得なのは、奨学金をとって、トップ8、もしくはスペイン、フランス、オランダあたりの難関校に進学すること。

入学の難易度は上がるけど、最初から学費の安いところを狙うより、遥かによいキャンパス・教育環境で学べるし、学生のバックグラウンドも多様化して、英語圏や旧西側のヨーロッパ諸国からの留学生も増える。

各大学には奨学金制度があり、EU圏外の学生にも奨学金を給付するところも多い。まずは日本で申請する奨学金と並行して、興味がある大学の奨学金制度を学内ウェブサイトから調べること。

例)エラスムス・ロッテルダム大学の学内奨学金
https://www.eur.nl/en/education/practical-matters/financial-matters/scholarships-grants/prospective-students-rotterdam

高校の成績を高くキープしていれば、奨学金の選択肢は増える。良くも悪くも高校の成績で決まってしまう部分も大きいので、現役の高校生はとにかく成績をあげることに注力してほしい。それが将来の可能性を広げることにつながる。

最後に

ヨーロッパ留学の日本語ネット情報は、間違いや偏りが非常に多いこともあり、ビジネス・経済専攻で大学留学する人には、こちらで無料の大学探し・奨学金探しの手伝いをしている。新しく留学する学生の入学、サイト作り、交流会開催、動画・写真撮影などの手伝いをしていただく条件で、情報は無料で提供する。

ヨーロッパ留学の無料サポートの「ヨーロッパ全域のビジネス・経済学版」と考えているので、連絡は以下のリンクと同様の方法で。

【ヨーロッパ留学】実質無料で大学探しから合格までを手伝います!

「あんたのサイトを見て、奨学金付きでエラスムス・ロッテルダム大学に行けたぜ。ビジネス・経済専攻のトップYoutuberになる俺を見てくれ」

「エコール・ポリテクニークをここで知って、出願したら合格してしまいました…。フランスでエリート教育受けてきます」

「IELTS7.0でコペンハーゲン・ビジネススクールで奨学金取れたので、デンマークで学士号取ってきます!」

「政府奨学金で留学しているので、自分にできることで未来の留学生を手助けさせてほしい」

というような人がいれば、そういう人も連絡をくれると嬉しい。偽りと見栄に溢れる留学生YouTuberやブロガーも散在する中、未来の留学生が人間として信用できる留学の先輩たちを集めて、次の世代の留学生を助ける小さなコミュニティーを作りたい。軽い気持ちで人を騙すような人ではなく、しっかりした人だけを集めたものにしたい。

人生で最重要なのは関わる人。留学する本人も親御さんも信頼できるような留学の先輩が増え、その中から協力してくれる人が出てくると、僕がガッツポーズで喜びます。

協力してくれる人がいれば、学生たちが集まる会社の交流会や、個別にレストランやカフェで会いましょう。飲食費は会社で出します。

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